政府の自治システム
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/09/29 00:22 UTC 版)
「カタルーニャ州政府」の記事における「政府の自治システム」の解説
カタルーニャ州政府の執行部門は、代表、議会、内閣から構成される。一部の人々は、誤ってこの名前が執行部門のみならず内閣と意味が同じだとして用いる。しかし、ジャナラリター・デ・カタルーニャとは、カタルーニャ自治州の自治機構全体を指すのである。 1979年以降、カタルーニャは徐々に自治の割合を高めてきた。ナバーラ自治州とバスク自治州に次いで、カタルーニャはスペイン国内で最大級の自治政府を持っている。カタルーニャ州政府は、文化、環境、電気通信、輸送、商業、公安、自治政府といった様々な事項で、高度で広範囲な管轄権を保持している。教育、健康、司法に関係する多くの面では、州はスペイン中央政府と管轄を分担している 。 カタルーニャの自治の度合いを示す例の一つとして、独自の警察組織モスズ・ダスクァドラ(Mossos d'Esquadra、"La Policia de la Generalitat de Catalunya"とも。 : ca、en)がある。これは現在カタルーニャ州内で、グアルディア・シビルとスペイン国家警察隊(Policía Nacional)の持つ警察機能のほとんどを引き継いでいる。. いくつかの例外を除き、司法制度は国の司法機関によって運営されている。法制度は民法を除いて、スペイン国内で統一されている。カタルーニャでは、民法が州内で独自に運用されている 。カタルーニャ州政府から別の機関として発足しているが、そのチェックとバランス機能において独立した機関であるシンディック・ダ・グレウジェス(Síndic de Greuges ; ca)と呼ばれるオンブズマンは、民間人または組織、カタルーニャ州政府または地方自治体との間に生じる問題に対処する。 2017年のカタルーニャ共和国独立宣言に対抗して行われたスペイン政府による自治権剥奪時には、カタルーニャ州政府の統治機能が大幅に制限され、代表にはスペイン副首相が首相業務代行者として派遣された。モスズ・ダスクァドラも長官の更迭、および自治警察としての機能を制限され、スペイン国家警察隊の隷下に組み込まれた。2018年のトーラ州内閣発足時に自治権は回復され、カタルーニャ州政府全ての統治機構を回復した。
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