放射線単独
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/03 15:00 UTC 版)
放射線治療単独の場合、従来型の外部照射法では根治は期待できないが、組織内照射法では腫瘍の厚さが1cm未満であれば外科的療法と同等の治療効果があるとされており、それ以上の厚さでは外科的療法より劣るとされる(グレードB)。組織内照射法では針状線源としてラジウム・セシウム・イリジウムが、粒状線源としてラドンや金を用い、腫瘍近傍にこれらを挿入することで正常組織の被曝量を下げて腫瘍部位に放射線を照射する治療法である。ただし、針状線源ではラジウムは放射線防護状の問題から1982年に国際放射線防護委員会から廃棄の勧告がなされたため、使用されておらず、その後多くの施設で用いられたセシウムもすでに2001年に製造中止となり、現在使用している施設でも今後セシウムの放射線の減衰に伴い使用できなくなり、イリジウムは半減期が短く使用できる施設も限られている。粒状線源ではラドンは現在は使用されておらず、金粒子を使用している。
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