改造のないパパモビル
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/22 23:31 UTC 版)
一般謁見や、沿道の信徒の歓呼に答える必要のない、高速道路などでの純然な移動で使用される教皇の車輛は通常の無改造車である。ベネディクト16世までは警備上の事情もあってか高級車が用いられていたが、2013年に着座したフランシスコは「福音伝道に贅沢な高級車は不要である」として、警備用に使われていたフォード・フォーカスや、寄贈されたルノー・4を用いている。 2013年の初の外遊となったブラジル・サンパウロでは、多くの移動に地元の信者から借りたというフィアット・プントを用い、周りの護衛車両のほうが高級であるという逆転現象が起こった。また2014年の韓国訪問で用意された車両は小型で廉価なキア・ソウルである。その他の国々でも、大衆車のやや上位のグレードを用いる傾向にある。その他にも日産・NP300やシボレー・D-MAXを使用している。 2019年の日本訪問では、トヨタ自動車がカトリック中央協議会に寄贈した、燃料電池自動車のトヨタ・MIRAIが、また広島県内の移動ではマツダが寄贈したマツダ・MAZDA3が用いられた。2020年10月7日、カトリック中央協議会は、来日時に使用されたトヨタ・MIRAIをベースにした「パパモビル」1台をフランシスコに納車した。
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