接着剤の性状評価とは? わかりやすく解説

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接着剤の性状評価

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/08 12:14 UTC 版)

接着剤」の記事における「接着剤の性状評価」の解説

同じ種類接着剤でも、その用途対応した様々な改良加えられ品番があり、使用法に応じて選定する必要がある性状評価とは、選定指標となる物性評価項目である。 接触角 被着材との濡れ性接着剤基本的に、被着体を十分に濡らせる性質不可欠であり、これは被着体との相性によって変わる。その性能指標となるものが接触角であり、目視の他に接触角といわれる装置測定される。被着体の上接着剤液化された状態のもの)を滴下し接着剤界面カーブ微分された傾きと、被着体との角度求める。この角度小さけれ小さほどよく濡れるとの判定を行う。 粘度流動性レオロジー粘度は、接着剤塗布する方法適合するものを選択する必要がある壁面塗布する場合などでは、ある程度粘度持ってなければ接着剤付着した状態を維持できない逆にノズルなど機械的に塗布する場合には、高粘度接着剤不適となる。 測定には回転粘度計使用し単位mPa・sまたはPa・sパスカル秒)にて表示する構造粘性 構造粘性とは、液体攪拌した際にその粘度変化する性質を言う。接着剤一般に塗布作業容易にするために攪拌する速度が増すにつれ粘度低下する傾向チキソトロピーthixotropy揺変性)を持たせているが、特に大量生産用を目的とした自動化を行う場合には、具体的な塗布方法マッチし構造粘性特性を持つ品番選定し作業時のトラブル低減することが求められる水素イオン指数 (pH) 被着材の種類によっては、強酸性または強アルカリ性接着剤腐食などの影響を及ぼすことがあり、接着剤選定する際に考慮しなければならない場合がある。

※この「接着剤の性状評価」の解説は、「接着剤」の解説の一部です。
「接着剤の性状評価」を含む「接着剤」の記事については、「接着剤」の概要を参照ください。

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