投球に関する動作
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/11 10:10 UTC 版)
(1) 投手板に触れて、投球動作を途中で止めた(ストップモーション)。 二段モーションは、2018年の規則改定によってボークとはならなくなった。(二段モーションを禁止していたのは日本のみ) 投球動作中に転倒したり、バランスを崩したりした場合や投球前に手を滑らしてボールを落とした場合も、投球動作の中止にあたるので、ボークである。 以下の動作を行った場合には投球動作に入ったとみなされるため、引き続いて牽制動作をすると投球動作の中止にあたるので、ボークである。自由な足を振って、投手板の後縁を越えてからの牽制(ただし二塁への牽制は許される)。 両肩が動いた後での牽制(ワインドアップからの牽制はこれに該当する)。 肩をセンター方向に向けながらの牽制。 足のつま先を打者方向に向けながらの牽制。 (5) 反則投球を行った。 規定されているワインドアップポジションまたはセットポジションからの投球動作に反した投球を行った。 打者が打席でバットを構えていない時に投球を行った(クイックピッチ)。 (6) 打者と正対する前に投球した。 (7) 投手が投手板に触れることなく投球、あるいはそれに関する動作を行った。 (13) セットポジションで完全に静止しなかった。 完全に静止したかどうかは審判員の判断によるが、その基準はリーグの内規や取り決め等による面もある。そのため、内規や取り決め等が改正された場合や、リーグ移籍後間もない場合、投手が何度もボークを取られることもある。特に、NPBでは1998年から静止を厳格に取るようになり、ボークが急増した。2017年のボークは全部で62件だったが、このうち42件がこの点に関する違反であって、日本では厳格に適用しすぎるとの指摘があり、2018年から緩和するとの方針が示された。また、投手からのサインも、正規のセットポジションから逸脱したものとして厳密にはボークとなり厳しく取られる場合もある。
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