承認までの過程
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/09 05:51 UTC 版)
「キャスリーン・セベリウス」の記事における「承認までの過程」の解説
さらには、指名承認・登用に向けて行われる身辺調査(FBIによって、逮捕歴や納税漏れの有無などを中心に徹底的に調査が行われる。)の過程において、過去に納税申告書に“不注意によるミス”があり、あわせて8000ドル近い追徴金を支払っていたことが明らかになり、セベリウス自身もこれを認めた。彼女は 寄付金や自宅の売却益などに至るまで非常に多額の税額控除を受けていたのである。もっとも、セベリウスが指名を受けるきっかけにもなったダシュル元・上院院内総務は、はあわせて15万ドル近い追徴金を支払っており、セベリウスが支払った8000ドルという追徴金はまだ少額な方であると言える。 この問題については、承認に向けて4月に上院財政委員会で開かれた公聴会でも問題となり、関連質問がなされた。セベリウスはこの質問に答え、その中で1994年から2001年までの8年間に、カンザス州ウィチタで人工妊娠中絶クリニックを運営していることで知られていたジョージ・ティラー医師から1万2,450ドルの寄付を受けていたことを証言した。また、この証言の一方でAP通信が、ティラー医師が2000年から2002年までの3年間に少なくとも2万3,000ドルを、セベリウスが保険長官在任中に設立した、民主党本体向けの政治資金を募ることを目的とする政治活動委員会(PAC)に寄付していたことを報じた。 このような諸問題があったものの、セベリウスの指名は4月28日に開かれた上院本会議で賛成65票・反対31票という大差で承認された。これを受けてセベリウスは、同日付けで長官に就任した。ちなみにこの承認・就任の時期は、ちょうどメキシコにおいて豚インフルエンザが発生し、世界各地に拡大するという危機的状況が発生した時期と重なっており、今後の対応が注目されることとなる。 2010年には、医療保険改革法が成立した。
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