手宮洞窟とは? わかりやすく解説

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手宮洞窟

名称: 手宮洞窟
ふりがな てみやどうくつ
種別 史跡
種別2:
都道府県 北海道
市区町村 小樽市手宮一丁目
管理団体 小樽市(大11・524)
指定年月日 1921.03.03(大正10.03.03)
指定基準 史1
特別指定年月日
追加指定年月日
解説文: 壁面一種ノ文字様ノモノヲ現ハス他ニ全ク類例ヲ見サルモノニ屬ス
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史跡:  慈照寺  慧日寺跡  戌立石器時代住居跡  手宮洞窟  払田柵跡  持田古墳群  指宿橋牟礼川遺跡

手宮洞窟

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/11/21 01:53 UTC 版)

小樽市手宮洞窟保存館
2022年4月
施設情報
正式名称 小樽市手宮洞窟保存館
所在地 047-0041
北海道小樽市手宮1丁目3-4
位置 北緯43度12分45秒 東経141度0分13秒 / 北緯43.21250度 東経141.00361度 / 43.21250; 141.00361座標: 北緯43度12分45秒 東経141度0分13秒 / 北緯43.21250度 東経141.00361度 / 43.21250; 141.00361
プロジェクト:GLAM
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手宮洞窟のペトログリフ

手宮洞窟(てみやどうくつ)は、北海道小樽市手宮にある洞窟遺跡

内部の壁面に刻まれた洞窟壁画で知られており、類似のものがロシア極東部や中国、朝鮮半島でも発見されているため、これらの地域の文明との相関説がある[1]

小樽市の西隣の余市町にあるフゴッペ洞窟との類似性も指摘される[1]

壁画には角のある人物や仮面をつけた人物、四足動物などが描かれており、かつては神代文字の一種として解読が試みられたこともあるが、現在ではシャーマニズム的性質をもった北東アジア由来の儀式の描写であるという説が有力である。

歴史

手宮洞窟の陰刻画はフゴッペ洞窟のものと同様に5世紀前後、続縄文時代中頃から後半にかけて刻印されたと考えられている。

1866年(慶応2年)、ニシン番屋の建築用材とする小樽軟石を探していた相模国小田原出身の石工・長兵衛により発見された[1]

1878年(明治11年)に榎本武揚が学会に紹介したことで世に知られるようになり、イギリスの地質学者ジョン・ミルン開拓使渡瀬荘三郎らによって次々と調査が行われた。[1]

1921年(大正10年)、日本国の史跡に指定された[1]

1949年(昭和24年)にはブロンズによる模刻と保存覆屋の整備、さらに1986年(昭和61年)から1995年(平成7年)にかけては保存修理作業が行われ、「手宮洞窟保存館」が完成した。

手宮洞窟保存館

小樽市総合博物館沿いの北海道道454号小樽海岸公園線の山側の崖に張り付くようにして建てられた施設[1]

館内にはディスプレイが設けられており、保存されている洞窟の一部を背景として立体的な映像を表示することで史跡の説明を行っている[1]

壁画はガラスによって見学場所と仕切られており、その前に設置されたパネルには壁面に刻まれた模様の実測図が描かれている[1]

脚注

  1. ^ a b c d e f g h 青木 2007.

参考文献

  • 青木由直「23 手宮洞窟保存館(小樽市手宮1)」『小樽・石狩秘境100選』、共同文化社、2007年11月3日、ISBN 978-4-87739-139-3 

外部リンク


手宮洞窟

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/03 08:33 UTC 版)

手宮公園」の記事における「手宮洞窟」の解説

高台にある公園真下にあり、小樽市総合博物館側からのみ入場できる日本国史跡指定

※この「手宮洞窟」の解説は、「手宮公園」の解説の一部です。
「手宮洞窟」を含む「手宮公園」の記事については、「手宮公園」の概要を参照ください。

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