戦場の名称変更と、インディアン記念碑の建立とは? わかりやすく解説

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戦場の名称変更と、インディアン記念碑の建立

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/25 00:01 UTC 版)

リトルビッグホーンの戦い」の記事における「戦場の名称変更と、インディアン記念碑の建立」の解説

戦後すぐ、この戦場は「カスター国立記念戦場(The Custer Battlefield National Monument)と名づけられて国立公園組み入れられ、「第7騎兵隊記念碑(The cavalry memorial)」が建てられた。 1927年、これに対してスー族のトーマス・ビーバーハート夫人米国陸軍省に書き送った嘆願書きっかけとなり、スー族シャイアン族は「ここでカスター戦ったのは我々インディアンであり、戦場はリトルビッグホーン(本来はこの地に住むクロウ族呼び名が基になっている)と呼ぶべきで、また我々インディアン記念碑建てるべきだ」と抗議続けていたが、これは全く無視され続けた。やがて1960年代公民権運動高まり呼応して次第にこの抗議の声も大きくなっていった1988年6月25日ラッセル・ミーンズスー族派遣団は、「第7騎兵隊記念碑」のそばに、「インディアン戦士記念碑Memorial to the Indian warriors)」として、ありあわせ臨時記念碑設置してこれに抗議した(※スー族始めインディアン国民議会は、「アメリカ先住民ネイティブ・アメリカン)という名称は、インディアンという民族をごまかすものだ、リトルビッグホーンで戦ったのは他でもない我々インディアン民族だ」と主張している)。 1991年アメリカ議会はこの要求受け入れ、「カスター国立記念戦場(The Custer Battlefield National Monument)を、「リトルビッグホーン国立記念戦場Little Bighorn Battlefield National Monument)と改名する法律議決されブッシュ大統領はこれに署名し、「彼らの土地文化維持するために戦ったインディアン達を認め敬意を表するために、この記念碑の建立は、公共の利益かなえる最良のものです。」と発表した。が、議会その後10年にわたり、名称変更に伴う費用230ドル支出しなかった。 2001年9月、ようやく上下院で予算要求が通ることとなり、奇しくも父親署名法案を息子ブッシュ大統領実行するとなった2003年6月25日晴れてこの古戦場改名と共に「リトルビッグホーン戦場記念碑」と「インディアン記念碑」が建立され白人インディアン交えた完成式典が行われた。スー族シャイアン族、アラパホー族、そしてかつて敵として戦ったクロウ族、アリカラ族、ポーニー族代表団騎馬正装出席数千人のインディアン集まり、幾百のティピー建てられ盛大な祝宴催された。 この決議尽力したインディアンの上院議ベン・ナイトホース・キャンベル(彼はシャイアン族である)はこの祝典出席し、「長い間否定され続けてきたインディアン人々が、対等な栄誉を受ける時代になったのですね」と賛辞述べた

※この「戦場の名称変更と、インディアン記念碑の建立」の解説は、「リトルビッグホーンの戦い」の解説の一部です。
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