戦前建築 (TO 02)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/02/19 04:59 UTC 版)
「フックスバウ掩蔽壕」の記事における「戦前建築 (TO 02)」の解説
俗に「戦前建築」(Altbau)と呼ばれている範囲は、かつて褐炭採掘所の横坑として掘られたトンネル群であった。1941年から武装親衛隊がこのトンネルの要塞化を検討し、1942年にはザクセンハウゼン強制収容所から派遣された900人の囚人が1日12時間労働に充てられ、トンネルの拡大工事が進められた。ただし工事は完了せず、一部のトンネルは開通しないまま放置された。1944年から親衛隊作戦本部と国防軍最高司令部との通信が確立された。敗戦後は赤軍が何度か破壊を試みたが失敗し、1957年からは東独内務省による調査および管理が始まった。1965年、東独当局による通信設備工事が完了する。この戦前建造物はおおむね縦方向のトンネル3本を横方向のトンネル4本で接続した構造である。この戦前建築は緩やかな坂道で「戦後建築」と接続されている。
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