戦乱の前段階
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/10 13:57 UTC 版)
前漢の宣帝の時代に匈奴が分裂し、後漢の光武帝時代には醢落尸逐鞮単于が光武帝の下に入朝して、匈奴は漢朝領周縁に居住することとなった。後漢末期には山西省北部に居住する者もいた。一方、北アジアの覇権は鮮卑が奪取する。鮮卑は2世紀・3世紀に檀石槐の元で北アジアに覇権を唱えたが、その後分裂した。 西にいた羌族は漢の統制下に入っていたが、何度か漢に対しての反乱を起こした。氐族は前漢代より甘粛・陝西・四川に居住し、漢の支配下に入っていた。この氐族は漢化が進み、後漢末期にはほとんど定住農耕民として暮らしていた。 また、三国時代には魏の曹操や曹丕が、周辺異民族の自国領周縁への移住政策を行ったこともある。内地へ移住した諸民族は、それまでの部族形態を維持したまま中国の傭兵として使われた場合が多い。
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