戦いの進行とは? わかりやすく解説

戦いの進行

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/25 06:36 UTC 版)

セント・オールバンズの戦い (1455年)」の記事における「戦いの進行」の解説

ヨーク公リチャード彼の同盟者であるウォリック伯リチャードは、サマセット公エドマンド率いランカスター派打ち破りサマセット公殺したヨーク公国王ヘンリー6世捕らえ、再び自ら護国卿となった。 約3,000精強ヨーク派軍に側面回り込まれるのを避けるために、ヘンリー6世の2,000名の軍勢は町の中に戻り、ホーリーウェルとセント・ピーター通りバリケード構築してヨーク派東進防ごうとした。だがヨーク派攻撃あまりに速くランカスター派驚いて対応に追われた。両軍とも、この戦闘1452年ブラックヒース戦い時のような平和的解決が可能と考えており、実際攻撃直前まで和平工作行っていた。だが、狭い道路でのランカスター派二正面攻撃からの攻撃に対して進軍出来なくなったヨーク派は、多数死傷者出したウォリック伯彼の手持ちの兵を連れ出し裏路地庭園抜け、町の防備の薄い箇所通っていった。突然、ウォリック伯奇襲部隊ランカスター派本体がのんびりくつろいで座っている市場広場現われた。彼らがまだ戦闘継続していると考えていなかった証拠に、彼らの多くは兜さえ脱いでいたのだったウォリック伯はその少数の兵ですぐさま突撃しランカスター派構築した2つバリケード破壊したウォリック伯はそれから、弓の射手に王の周りにいる者たちを射るように命じた射手何人かを殺し多く貴族(王と軍司令官であるバッキンガム公を含む)に怪我をさせた。ウォリック伯は彼自身の敵の一人であるサマセット公もキャッスル・イン周辺殺している。 バリケード配置されランカスター派の兵は中央広場に敵が現われた事を知り背後からの襲撃恐れてバリケード放棄した間もなくヨーク派がなだれ込んできて、総崩れになった軍事的な意味では、セント・オールバンズ戦い死者恐らく300程度という事大きな勝利ではなかった。だが政治的な意味では、王はヨーク公捕らえられライバルサマセット公戦死しウォリック伯宿敵であるノーサンバランド伯ヘンリー・パーシークリフォード卿も戦死するというヨーク派圧勝であった

※この「戦いの進行」の解説は、「セント・オールバンズの戦い (1455年)」の解説の一部です。
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