感電事故発生時の対策
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/25 08:54 UTC 版)
感電している者を救護する際には、救護者が二次被害に巻き込まれないよう、絶縁を確保することが重要である。安全を確保しないまま、手で掴んで動かそうとすると、自分も感電して筋肉が硬直し外せなくなることがある。 電源を切るか、ブレーカーを切ることで、電気の供給を止める。 ゴム手袋を使用したり、ゴムの靴で蹴り動かすなどして、電線を取り除くことで安全を確保する。 安全を確認し、呼吸や意識の有無、脈拍などを確認すると同時に救急車を要請する。 心停止、呼吸停止があった場合は、心肺蘇生法を行う。 そのほかの必要な処置をできる範囲で応急手当を行う。 電源が切れないとき、ゴム製の用品を身につけていないとき、木の棒やビニールひもなど、身近にある電気を通さないものを使って救護する。救急隊員や医師の指示に従いながら、いつ、どこで、どれぐらいの電気に、どれだけの時間、どの部位が感電したのかをわかる範囲で伝える。 なお、感電時はドロップキックや裏拳で弾き飛ばすのが良い、という俗説がある。しかしながら、これは自身や周囲の人間も感電する可能性が高いうえ、ドロップキックの衝撃で二次災害(骨折・打撲等)へとつながりやすいので、行うべきではない。また、高圧での感電では、安全靴やスニーカー、通常の長靴の底ゴムでは殆どといっていいほど無力なので、決して行ってはいけない。
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