意義と評価対象
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/24 10:48 UTC 版)
「スカウティング・スケール」の記事における「意義と評価対象」の解説
他の評価方法としてA,B,Cなどのアルファベットや満点方式の点数化などがあるが、何を満点の基準とするのか評価者によって統一されるものではない。そのためスカウティングスケールを用いる者は、各々が持つ主観的な評価のプロセスを共通の基準にのせ、より相対的な、あるいは科学的な視点を視点をもたらすことを期待している。 スカウティングスケールは、野手におけるヒットツール、スピードなど、あるいは投手における速球や各変化球といった選手の能力を分解して捉える評価と、それらによって構成される選手の総合評価の両方に用いる。どのように能力を分解するかは論者によって任意に設定しうるが、野手においてはヒット、パワー、スピード、ディフェンス、アームの5ツール評価が一般的である。投手では、各球種とコントロールに対する評価が一般的である。 Smith (2013)では、SABR Style(セイバー流)のスケール理解として、野手のツールと対応する指標を考察している。ヒットツールに打率とBABIP、パワーにIsoPとHR/PA、スピードに盗塁とBSR、ディフェンスにUZRとその内訳のフィールディング評価、アームにUZRのARM項目(進塁抑止評価)を対応させて、2010-2012年のMLBで該当する選手を挙げている。Ball (2013)では、野手についてLD%(打球のライナー率)、O-Swing%(ストライクゾーン外のスイング率)、四球率(英語版)などの、既存のツールに分類されない指標に対しても、各グレードの基準を算出している。投手については、ストレートの平均球速、各球種の失点増減、四球率と、防御率やFIPなどの総合評価の基準を算出している。Gray (2013)はZone%(投球のストライクゾーン割合)によってコントロールの評価を試みている。
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