怪人二十面相・芋虫
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/04 09:31 UTC 版)
「乱歩奇譚 Game of Laplace」の記事における「怪人二十面相・芋虫」の解説
3年前、法で裁けぬ悪人を次々殺していった怪人二十面相が話題になっていた。以降、二十面相を名乗る模倣犯が次々と現れ、警察は模倣犯に関する報道を規制するが、ネット上では模倣犯に関する情報が広まっていた。さらにネットで犯行声明を発表し、法が裁けぬ悪人をその者が行った殺人と同様の方法で殺す、新たな二十面相が現れる。警察はこの者も模倣犯とみなし現・二十面相と呼んだ。現・二十面相の被害者は1週間では15人に達し、カガミはアケチに捜査への協力を依頼する。 新宿本庁の地下に存在する特殊な犯罪犯の独房、通称「新宿プリズン」に出向いたアケチ達は、黒蜥蜴に接触し、彼女の力でワタヌキを釈放させる。ワタヌキは現・二十面相に拉致され、殺害されかけるが、そこにアケチとコバヤシが現れる。ワタヌキの釈放は現・二十面相をおびき出す罠だった。アケチが現・二十面相のドクロのマスクを外すと、カガミの顔が現れる。 カガミは警察官となって以降、いくら犯罪者を逮捕しても多くの犯罪者が何らかの理由で不起訴・釈放されることに日頃から疑問を持っていた。そして、ある事件で逮捕するも不起訴となり措置入院中に脱走を図ったスナガに妹・トキコが殺害されたことでカガミの精神は崩壊する。そして、この事件がきっかけで自分が犯罪の抑止力となるために現・二十面相になった。カガミを取り調べたナカムラはカガミが殺害した犯罪者の中にスナガが含まれていないことに疑問を持つが、カガミは「スナガは自宅の浴槽で四肢を溶かし、目を潰し、妹と同じ姿で薬品漬けにしてゆっくり殺している」と自供する。 カガミの逮捕に伴い、現・二十面相をおびきよせるために釈放されていた犯罪者たちは再逮捕されるが、ワタヌキにはまだ警察の手が及んでいなかった。そのワタヌキもドクロのマスクをかぶったさち子の父に刺殺される。
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