必要な家格・地位などを持っている
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/02/27 04:43 UTC 版)
「天下人」の記事における「必要な家格・地位などを持っている」の解説
天下人の政権は軍事政権であるといっても、ひたすら武力で支配していたわけではない。支配される側に、支配されることへの同意や関心を呼び起こすようなことも考えなければならない。政治権力というのは、単なる実体として存在するわけではなく、それに従う者、統治される者との関係において成立するものである。 ここでいう家格や官位といったものが、支配される者を納得させ、支配される者が自ら納得するための重要な要素の一つであったといえる。支配する側としては、そうしたものを備えることによって、支配することの正当性を獲得するような形になるのである。 頼朝の場合、清和源氏の嫡流であり、源義家の玄孫であるという家格があり、尊氏もまったく同じであった。しかし、応仁の乱(1467年 - 1477年)以降、戦国時代に入ると、下剋上の風潮が高まり、家格破壊が実現した。百姓出身であり、家格以前の秀吉はもちろんのこと、信長や家康にしてもその家格は決して高いものではなかった。家格破壊の結果、実力さえあれば氏素性の怪しさなどは、黙認された時代になっていた。
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