必要な品目
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/15 15:52 UTC 版)
ゲームブック 書籍本体。 アドベンチャーシート プレイヤーの体力値や入手したアイテムなどを書きとめる表。コンピュータ・プログラムの変数値のように、記号や番号を振った枠が用意されており、そこにゲームを進めるごとにチェックや数値を記入して、後からその値を参照する場合もある。通常、ゲームブックの中にそのゲームブックに対応したアドベンチャーシートがつけられている。 鉛筆・消しゴム・メモ帳 アドベンチャーシートに記入するための筆記用具。書き直すことが多いので、何度でも書いた内容を消せる鉛筆が有効。書いた内容を消すために、消しゴムも必要となる。また、一部のゲームブックには、アドベンチャーシートに記載するようなものとは別の特殊なアイテムがあり、それらには例えば「プラス55」とか、「マイナス132」といった記載がついている。これは、そのアイテムを使う場面に到達した時、その数値だけ、現ナンバーより足し引きしたナンバーへの移動を指示するものである。正解であれば、文脈が繋がり、先に進めるというシステムである。これら特殊なアイテムと移動する数値は、アドベンチャーシートにフォーマットとして用意されている事が少なく(アイテムとして特殊性が高い、隠れキーアイテムのような存在の為)、体裁を選ばない、メモ帳に記入しておく必要がある。 サイコロ 作品によっては戦闘や運試しなどのときにサイコロを振り、出た目によって勝ち負けや次に進むパラグラフが決まるようなシステムが取り入れられている。「火吹き山の魔法使い」「ソーサリー」など、テーブルトークRPGをベースとしているゲームブックでは必須のアイテムだが、コンピュータのアドベンチャーゲームを再現するタイプや簡便さを重視したタイプなどのゲームブックではサイコロを利用しないものも少なくない。普通のサイコロ(6面ダイス)がもっともよく用いられるが、一部には10面ダイスを使うものもあった。 その他、サイコロに近しい形で乱数を得る方法として、ページの隅にランダムに振ったサイコロの目が印刷されており、サイコロの代わりとして利用できるゲームブックもある(類似の例として、ページ数の下一桁を用いるものも存在する)が、激しくページをめくるうちに、ドッグイアがついてしまったり、プレイヤーが故意につけてしまう問題点がある。 また、ディヴィット・タント著「スカイフォール」シリーズ全4巻(日本では富士見書房刊行)のように、サイコロの代わりにコイン・トスを用いる事例もある。 その他、鉄道移動等でも手軽に遊べるようにする為に、一切の筆記具・サイコロを用いないタイプのゲームブックも、少数ではあるが存在していた。
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