心理教育
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心理教育(しんりきょういく、Psychoeducation)とは、精神保健問題を抱える患者本人および家族に対して、エンパワーメントおよび最善の対応法を教える患者教育である。 多くの場合、統合失調症、うつ病、不安障害、慢性疾患、摂食障害、パーソナリティ障害によく実施され、その家族もまた対象となる。そのほかにも、災害や犯罪の被害者をはじめ、何らかの困りごとを持つ(もしくは持つ可能性のある)個人や集団、あるいはその支援者など、対象領域が広がってきている[1]。
教育の目的は、受講者に現在の疾患と、そのよりよい対処法を学んでもらう事である。さらに、患者自身のキャパシティ、利用可能な資源、コーピング手法を強化し、そして長期的な健康と福利を高めることである。
心理教育単独で実施することもあれば、他の心理社会的援助導入の前段階として実施することもあり、個人を対象とする場合もあれば、同じ困りごとを共有する(共有しうる)集団に対して行われることもあるなど、様々な形式で用いられる[1]。
参考文献
- mhGAP Intervention Guide for mental, neurological and substance use disorders in non-specialized health settings (2 ed.), 世界保健機関, (2016), ISBN 9789241549790
- Bäuml, Josef, et al. Psychoeducation: A Basic Psychotherapeutic Intervention for Patients With Schizophrenia and Their Families. Schizophrenia Bulletin. 2006 32 (Supplement 1): S1-S9
- Hogarty, GE, Anderson, CM, Reiss, D, et al. Family psychoeducation, social skills training and maintenance chemotherapy in the aftercare treatment of schizophrenia: II. Two-year effects of a controlled study on relapse and adjustment. Arch Gen Psychiatry 1991; 48:340–347.
関連項目
外部リンク
- 心理教育家族教室ネットワーク (JNPF)
心理教育 (Psycoeducation)
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「統合失調症」の記事における「心理教育 (Psycoeducation)」の解説
薬物療法によって陽性症状が軽減しても、自らが精神疾患に罹患しているという自覚(病識)を持つことは容易ではない。病識の不足は、服薬の自己中断から再発率を上昇させることが知られており、病識をもつことを援助し、疾患との折り合いの付け方を学び、治療意欲を向上させるために心理教育を行うことが望ましい。精神保健福祉士が主に担当する。統合失調症の患者は正直すぎると言われるが、なにもかも正直でなくていい、秘密があっていいということを教育する。秘密にすることで自分を守ることはマナーでもあり、社会復帰のために必要である。また、異性関係のことが自分の中であまりにも整理されていない人が多いとされ、異性の気持ちになって物事を見ることも大切な心理療法の一つである。
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