心理教育
心理教育 (Psycoeducation)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/03 01:09 UTC 版)
「統合失調症」の記事における「心理教育 (Psycoeducation)」の解説
薬物療法によって陽性症状が軽減しても、自らが精神疾患に罹患しているという自覚(病識)を持つことは容易ではない。病識の不足は、服薬の自己中断から再発率を上昇させることが知られており、病識をもつことを援助し、疾患との折り合いの付け方を学び、治療意欲を向上させるために心理教育を行うことが望ましい。精神保健福祉士が主に担当する。統合失調症の患者は正直すぎると言われるが、なにもかも正直でなくていい、秘密があっていいということを教育する。秘密にすることで自分を守ることはマナーでもあり、社会復帰のために必要である。また、異性関係のことが自分の中であまりにも整理されていない人が多いとされ、異性の気持ちになって物事を見ることも大切な心理療法の一つである。
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心理教育
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/18 16:02 UTC 版)
「心理教育」も参照 再発予防のために、服薬の継続性を高め、ストレスを管理する際、次のような内容を患者に教育する。 第一に、躁状態やうつ状態が病的なものであると認識し、生活習慣を変えるよう助言する。本人は、躁状態を心地良く感じ、病気であると思わないことや、躁状態に戻りたいとさえ考える人もいる(病識の欠如)。 また、再発を繰り返す可能性のある慢性疾患であり、長期的治療を必要とすることを認識する。例えば糖尿病・高血圧などの慢性疾患のように、完全に治癒(服薬が必要ない状態)することはなく、最低2年間の服薬継続が必要と説明する。再発の兆候を早期に発見する方法を考え、その際は医師と相談するよう教育する。再発につながりやすいストレスを予測し、ストレスの乗り越え方(ストレス管理)を考える。規則正しい睡眠時間を確保し、またアルコールや、その他の精神作用物質の摂取を避けるべきである。生活習慣の改善は、永続なものとなりえることを認識する。 社会的ネットワークの再活性化を提案する。さらに重大なライフイベント(死別など)があった際には、支援を求める必要があることを教育する。 なお、日本うつ病学会は、患者さんやご家族向けに「双極性障害(躁うつ病)とつきあうために」を公開しており、これを用いて心理教育を行うことも有用であるとされている。
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