微生物学・生化学
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/03/27 13:29 UTC 版)
詳細は「生化学の歴史」を参照 また、顕微鏡によって発見された微生物は、既知の生物の範囲を大きく広げる物であった。それはやがて既成の動物/植物の区分にも影響を与え始め、分類学の見直しを迫るものとなった。他方で、発酵が微生物によって行われることがルイ・パスツールらによって明らかにされたことから、微生物による化学物質への関与が研究対象として注目され、これが生化学への糸口となっていった。後には遺伝学もこのような微生物を材料に発展を遂げる。このような流れは、生物学がモデル生物を利用した普遍的な生命現象の解明へと進む流れに入ったことをも示す。 また、微生物の研究は、病原体の発見に繋がり、それまでは対抗手段のなかった伝染病や感染症への対策が取れるようになった。その研究の過程で微生物学は大きく進歩したのみでなく、免疫機構などについても多くのことが明らかとなった。
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