微生物由来
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/20 08:07 UTC 版)
酵母由来の肥料 酵母由来の核酸や細胞壁が登録有効期間6年の普通肥料(副産植物質肥料)として販売されている。酵母の核酸は、ウイスキー蒸留廃液、廃糖蜜のアルコール発酵廃液、酵母の抽出液から精製分離して得られる。この廃液を濃縮して乾燥したものが酵母核酸肥料となる。 菌体乾燥肥料 培養によって得られた菌体、または菌体から抽出された脂質や核酸を乾燥させたもの。あるいは、食品工業、パルプ工業、発酵工業またはゼラチン工業(なめし皮革屑を原料として使用しないものに限る)の廃水を活性スラッジ法により浄化する際に得られる菌体を加熱乾燥したもの。肥料の品質の確保等に関する法律では登録有効期間が3年の普通肥料に指定されている。窒素全量5.5%以上または(リン酸または加里を含有する場合)4.0以上を含む。菌体乾燥肥料の利用には、食品工業や浄水場で生じる汚泥を有効活用するとともに、汚泥が環境に放出されて汚染源となる危険をなくすという利点がある。2010年時点での生産量は26,234トンであった。
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