従来の神聖ローマ帝国とスイスの関係
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/03 10:14 UTC 版)
「シュヴァーベン戦争」の記事における「従来の神聖ローマ帝国とスイスの関係」の解説
紛争の原因の1つは、スイス同盟とハプスブルク家のあいだの根深い相互不信、対立心、敵意にある。13世紀後半から、スイス同盟の同盟員は、かつてハプスブルク家に属していた領土を徐々に支配するようになっていった。スイスは元々神聖ローマ帝国のなかで帝国直属身分(英語版)を獲得しており、皇帝にのみ臣従し、皇帝の臣下である諸侯や諸身分の人々に従う必要はなかった。このような立場のため、スイスは神聖ローマ帝国内で広大な自治領を獲得しており、特に皇帝がハプスブルク家から遠く離れた土地の大領主であるときは彼らの独立性にいっそう拍車がかかった。皇帝たちはハプスブルク家を強力なライバルとみなしていたため、帝国直属身分のスイス同盟を支援した。そうしてスイスは特権的地位を守ることに成功してきたのだった。しかし1438年からハプスブルク家による神聖ローマ皇帝位の世襲が始まると、帝国と皇帝のスイスに対する扱いはそれまでと真逆になった。
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