当日の様子
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/28 08:02 UTC 版)
当初の開催予定日は3月11日だったが、雨天により16日、21日と順延された。3月21日土曜日は曇りのため決行となり、午前11時に開門、午後1時競技が開始された。競技の開始は小銃で合図され、競技中は軍楽隊の演奏があった。300ヤード障害走では、参加した一般客がスタートの銃声に驚いて走り出しを躊躇する場面があった。 負いぶい競走は肩車に変更され、大柄の本科生徒横尾道昱・鹿野勇之進・富岡定恭・藤岡幸右衛門・福島虎次郎が予科生徒塚原茂蔵・名倉茂三郎・松平政久・守谷玉雄・斎藤錠三郎を乗せて競走した。当時の参加者木村浩吉は「壮年生徒が幼年生徒を負ふて駈けるのを見たのは初めてであるから妙に思った。」と回想している。 富岡定恭・鹿野勇之進は他の競技でも活躍し、走高跳び・幅跳び・棒高跳び・三段跳び等でチャンピオンとなった。 最後の豚追い競走はヘットを塗った小豚を放って予科生徒に追わせるものだったが、尾や四肢が滑ってなかなか捕まらず、豚も生徒もヘトヘトになり、観客は大笑いとなった。午後4時40分ようやく豚が捕まり、競闘遊戯は閉会となった。
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