建造目的
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/27 02:40 UTC 版)
トンカラリンに関しては民間伝承もなく、排水路説、古代人の信仰遺跡説、道教由来説、古代朝鮮由来説などの諸説があるが、未だに定説はない。熊本県教育委員会は1974年に現地調査を行い、1978年3月に「近世の排水路」との調査報告書を一旦は発表したが、用水路説と信仰遺跡説も検討すべきと将来の検討にゆだねている。2001年に同教委と当時の菊水町教育委員会が再調査し、「排水路」にしては不都合な点が多すぎるとして、現在は再び「謎の遺跡」とされている。ただし、近世以降の遺構であることは確かであり、「謎の遺跡」だからと言って一部の者が主張するように古代遺跡だというわけではない。この調査では第2のトンカラリンが2001年に発見され、さらに第3、第4のトンカラリンが埋蔵されている可能性も指摘されている。 1975年5月にトンカラリンを訪れた作家の松本清張は、『魏志倭人伝』の一節からトンカラリンが邪馬台国の卑弥呼の鬼道であるとの説を唱え、同説の発表によりトンカラリンの存在が広く知られるきっかけとなった。
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