生活不活発病
別名:廃用症候群
身体を動かさない不活発な生活を続けることで、心身の機能が衰え、日常生活上の動作が困難になったり、動けなくなったりすること。学術的な名称は「廃用症候群」であるが、一般的には「生活不活発病」の呼び名が用いられている。
身体は動かさなければ機能が低下し、限度を超えると日常生活にも支障を来たすようになる。特に高齢者などは生活不活発病になりやすいとされる。また、「機能が衰えると動きたくなくなり、動く機会が減る、それによって一層生活不活発病が進行する」という悪循環に陥りやすい。
2011年8月1日現在では、とりわけ、2011年3月に東日本大震災に罹災して避難生活を送っている高齢者について、生活不活発病になるリスクが懸念されている。避難所では体を動かす機会も減り、活発に動くことを遠慮して控える心持ちなどから、生活不活発病にかかるリスクが高いと言われる。そのため、厚生労働省を中心として、生活不活発病に対する注意が呼びかけられている。
生活不活発病は予防することが大事であり、日頃から体を動かす、生き生きした生活を送ることが第一の予防になるとされる。
関連サイト:
災害時の高齢者・障害のある方への支援 - 日本障害者リハビリテーション協会 情報センター
はいよう‐しょうこうぐん〔‐シヤウコウグン〕【廃用症候群】
廃用症候群
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/21 04:41 UTC 版)
廃用症候群(はいようしょうこうぐん、英: disuse syndrome)とは、安静状態が長期に渡って続く事によって起こる、さまざまな心身の機能低下等を指す。生活不活発病とも呼ばれる。特に病床で寝たきり状態でいることによって起こる症状が多い。
また、寝たきりや行き過ぎた安静状態が長く続くことによって起こる筋肉や関節などが萎縮すること[1]を廃用性萎縮(はいようせいいしゅく)という。
などが挙げられる。
脚注
- ^ 「介護職員初任者研修テキスト 第2巻 人間と社会・介護 2」 初版第4刷 p.212 一般財団法人 長寿社会開発センター 発行 介護職員関係養成研修テキスト作成委員会 編集
外部リンク
廃用症候群と同じ種類の言葉
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