幻の世界チャンピオン (1998年)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2013/03/23 21:32 UTC 版)
「眞子智実」の記事における「幻の世界チャンピオン (1998年)」の解説
1998年は眞子にとってベストシーズンとなった。全14戦中3戦リタイヤしたものの、それ以外のレースでは全て表彰台を獲得し、5勝を挙げた。ホンダの眞子のライバルは、アプリリアを駆る元チャンピオン・坂田和人だった。シーズン前半は坂田が勝利を重ね、チャンピオン争いをリードしていたが、シーズン後半には速さを得た眞子が猛追することになった。 シーズン残り2戦となった第13戦フィリップアイランド、眞子は2位、坂田は4位に入った。ところがレース終了後の燃料サンプル調査で坂田がレギュレーション違反に問われ、失格処分を受けたため13ポイントを失うことになった。坂田のチームはこの処分に抗議したため、裁定は保留されることになった。 そして迎えた最終戦ブエノスアイレス、もし前戦での坂田が失格だった場合、眞子が優勝し、坂田が5位以下に終われば、眞子が逆転してチャンピオンになる計算だった。眞子は全力を尽くして見事優勝を果たし、一方の坂田は5位に終わった。ポイントテーブル上は1ポイント差で眞子が逆転したが、坂田への裁定はまだ保留されたままだったため、どちらがチャンピオンか未決のまま1998年シーズンは閉幕した。 11月、FIMが燃料サンプルの再検査をおこなった結果、フィリップアイランドでの坂田の失格処分は取り消されることとなった。その結果坂田が自身2度目の世界チャンピオンに輝き、眞子は12ポイント差のシリーズランキング2位に終わった。 この騒動の結果、燃料サンプルの取扱いについて、これまではFIMと各チームで一つずつ保管していたものを、両サンプルともFIMが保管するようにレギュレーションが見直されることになった。
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