年預とは? わかりやすく解説

ねん‐にょ【年預】

読み方:ねんにょ

「ねんよ」の連声(れんじょう)。


ねん‐よ【年預】

読み方:ねんよ

連声(れんじょう)で「ねんにょ」とも》

院宮家摂関家大社寺などで、雑務扱った職。多く1年交替輪番とした。

宮中御厩(おうまや)の預かり役。


年預

読み方:ネンヨ(nenyo)

(1)平安時代中期以降執事の下で雑務従事した職。
(2)宮中御厩の預役。
(3)毎年交代で祭務を預り行う当番
(4)寺院行事集会運営指導し事務を執った職。

別名


年預

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2012/08/14 21:36 UTC 版)

年預(ねんよ)は、中世日本に置かれた役職の1つ。

年預 (院司)

年預(ねんよ)は、院司に置かれた役職の1つ。院庁を監督して院中の事務執行を担当する責任者で、四位・五位の受領が別当を務めて院年預(いんのねんよ)あるいは年預別当(ねんよべっとう)と呼称されるのが恒例であった。後には院の執事や執権がこれを兼務する場合もあった。著名な年預に白河院の藤原基隆、鳥羽院藤原忠隆後白河院の藤原俊盛、美福門院平忠盛などがいる。後に大蔵省大炊寮と言った正式な官司摂関家家司にも年預が設置された記録が見られる。

年預 (寺院)

年預(ねんよ/ねんにょ)は、東大寺東寺金剛峯寺などの寺院に置かれた役職の1つ。大衆による集会評定の幹事となり、集会の開催・進行、決定事項の記録・保管・執行を行う。大衆の中から1年ごとになどで選出されるか、輪番制で交代した。寛平元年に円成寺に置かれたのが最古の記録である。

後にこうした寺院の慣習が武士に対しても影響を与え、鎌倉幕府評定衆引付衆、月番制などに年預の制度・選出が影響が見られるとされている。



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