平智山地蔵院
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/12 07:26 UTC 版)
平智山地蔵院(へいちやまじぞういん)は、平地地蔵造立の5年後、地蔵の守主である尼僧の庵寺として建立された。下常吉区の常林寺の別院である。1975年(昭和50年)4月に8世春恵尼が死去した後は無住寺となったため、常林寺と地区の世話役数人が管理を担っている。 境内には、本尊である平地地蔵のほか、石柱型の灯籠1基(高さ2.6メートル)、花瓶1対、明治32年3月に建立された地蔵尊像庵室移転記念碑(高さ1.5メートル)、昭和2年3月に建立された百年塔(高さ1.7メートルの自然石)がある。 平地地蔵を見下ろす上の段には、1間四方の小さな祠があり、台座(20センチメートル)に坐す子安地蔵尊(高さ1.2メートル)を祀る。この地蔵は男児を抱いた尊像で、安産と子授け祈願の地蔵として子女の参詣を集める。このほか、周辺にも小祠があり、地蔵を祀る。 地蔵院の下の段には、「ほろほろと 桜花散る夜を来て遊ぶ 生まれくるべき まぼろしの児が」と刻まれた歌碑のほか、『浮標』誌70号に掲載された谷口謙の詩「佳日」の前半部を刻んだ石碑などの碑石が点在する。その下の駐車場も含め、一帯を平地地蔵公園と称する。 平智地蔵院 堂殿 平智地蔵院代々の尼の墓と伝えられる 百年塔 平知地蔵 情報ボックス 平地地蔵公園
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