平城京羅城門
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/11 00:23 UTC 版)
平城京の羅城門は、現在の奈良県大和郡山市観音寺町・奈良市西九条町の羅城門橋付近に位置する(位置)。規模は、従来は平城宮朱雀門と同様の桁行5間・梁間2間と推定復元されていたが、近年の条坊での発掘調査結果を基に桁行7間で京内最大と復元する説も挙げられている。 文献上では、『続日本紀』において雨乞い・外交使節送迎など様々な儀式が行われたことが見える。『続日本紀』によれば門前に「三橋」があったことが知られ、これは現在も付近の小字名として遺存する。羅城門の遺構は、現在では佐保川の流路内(西側堤防下)に位置するため、中心部分は大きく破壊されている。1969-1971年(昭和44-46年)の発掘調査では、基壇の西端部分が検出されている。なお郡山城には、天守台の石垣のうちに平城京羅城門の礎石と伝わる石が遺存する。 羅城については、羅城門付近のみとする説、京南辺全体とする説がある。近年の発掘調査では、2005年(平成17年)に羅城門の700メートル東方で掘立柱構造の羅城が認められている。 羅城門跡碑 郡山城の伝羅城門礎石
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