干鯛
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/08 08:07 UTC 版)
藤原京跡の発掘調査の際に、篠島から鯛の奉納が行われていたという内容の木簡が出土して以来、三節祭で献供される干鯛(ひだい)は愛知県知多郡南知多町篠島の漁業組合から献上された鯛から作られている。干鯛は三節祭に合わせて10日前から形の整ったものが選ばれ、白衣に身を包んだ奉仕の人たちの手によって、海辺で鯛の腹開きが行われる。内臓を取り除いた鯛はササラで十分に洗浄し、腹に塩を詰め、海水を入れた樽の中で重石を掛けられ漬け込まれる。一週間後、天気の良い日に塩を洗い流してから天日干しにかけられ完成する。6月の月次祭には1尺5寸(約45センチ)の鯛を28尾、1尺2寸(約36センチ)を50尾、7寸(約21センチ)を110尾、合計188尾、10月の神嘗祭には1尺2寸を50尾、7寸を110尾、合計160尾、12月の月次祭には1尺2寸を50尾、7寸を110尾、合計160尾がそれぞれ献納されるが、製造段階では猫と鳶の分をそれぞれ2尾ずつ加えて作られる。
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