屋台の形態
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/02 02:14 UTC 版)
1.魚住住吉神社 西島屋台 2.曽根天満宮 西之丁屋台 3.灘のけんか祭り 旧中村屋台 挟間彫刻 4.浜の宮天満宮 天神屋台 台場差し 5.魚吹八幡神社 糸井屋台 屋台は同じ地域でありながら様々なものがあり、屋根の形態から布団屋根型と神輿屋根型に大別される。布団屋台は東播方面・北播方面に多く、神輿屋根型屋台は中播方面・西播方面に多い。 平型布団屋台 布団屋台には赤色の平たい布団の屋根を持つ屋台(写真1)があり、この型の屋台は播磨地域以外の太鼓台(ふとん太鼓など)と類似点が多い。主に東播方面で見られる。 山型布団屋台 もう一方の布団屋台は布団の中央を山型にし、四隅を反り上げたもの(写真2)で、布団屋台と神輿屋台の折衷と言える。こちらは高砂市の曽根天満宮や生石神社や加古川市北部や北播方面で多く見られる。 神輿屋根型屋台 神輿屋根型屋台は神輿と同様に宝形造りの屋根を持つもの(写真3)である。この型の屋台は播磨地域以外の太鼓台とは趣を異にしており、播州屋台の特徴の一つと言える。神輿屋根型屋台も、装飾や運行形態によって中播方面と西播方面とで2種類に分けられる。 上記4種の分類方法はほぼ一定であるが、その分類名については必ずしも一定でない。また、祭りによってはこれらの屋台が混在しているところもある。 地域によって異なった屋台練り(神輿ぶり)があり、秋祭りの見所となっている。一般的な差し上げの他に、土台部分のみでの台場練りや台場差し(写真4)、放り上げるチョーサー(写真5)、複数台での練り合せ・練り違いなどがある。掛け声は神輿を担ぐ際によく掛けられる「ワッショイ」ではなく、「ヨーイヤサー」が一般的である。この掛け声のルーツについては様々な説がある。「チョーサー」という掛け声を用いる地域も多い。
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