小笠原鳥類
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/10/31 07:03 UTC 版)
| 小笠原 鳥類 | |
|---|---|
| 誕生 | 1977年 岩手県釜石市 |
| 職業 | 詩人 |
| 国籍 | |
| 最終学歴 | 早稲田大学 |
| 主な受賞歴 | 第37回現代詩手帖賞 第15回歴程新鋭賞 |
| デビュー作 | 『素晴らしい海岸生物の観察』 |
小笠原 鳥類(おがさわら ちょうるい、1977年 - )は、日本の詩人。岩手県釜石市出身。早稲田大学卒業。
文章の構造を組み替えた、主語や述語にとらわれない文章を基調とした現代詩を多く発表している。詩には水中の動物や音楽に関した言葉が用いられることが多い。本の著者紹介欄でも普通の経歴以外にも詩の言葉を織り交ぜる。
略歴
思潮社の『現代詩手帖』に投稿をはじめ、1999年に第37回現代詩手帖賞を受賞。2004年には処女作である『素晴らしい海岸生物の観察』を出版し、第15回歴程新鋭賞を受賞する。
『現代詩手帖』のほか、詩誌『歴程』や詩誌『洪水』などに作品を発表している。また、自らのブログでは写真と詩を組み合わせた作品を公開している。
他に、ホースのアルバム『ホース』のライナーノーツを担当したほか、楽曲「たいせつなもの」(作曲:青島広志)の作詞なども行っている。漫画家の小林銅蟲と交流があり、コラボレーション作品「現代詩まんが」を発表している。
2018年2月にはLo-Fiドリームポップアイドル、SAKA-SAMAのシングル『夢のはてまでも』に書き下ろしの詩「夢のはてまでも」(メンバーのあいうえまし子が朗読を担当)を提供。
2020年4月、書肆侃侃房の文芸誌『ことばと』創刊号にて小説「エルガーを聞きながら書いた小説」を寄稿[1]。
作品
単行本
詩集
- 素晴らしい海岸生物の観察(思潮社、2004年) ISBN 978-4-7837-1930-4
- テレビ(思潮社、2006年) ISBN 978-4-7837-2129-1
- 夢と幻想と出鱈目の生物学評論集(archaeopteryx、2015年)
- 小笠原鳥類詩集(思潮社・現代詩文庫222、2016年) ISBN 978-4-7837-1000-4
- 鳥類学フィールド・ノート(七月堂、2018年) ISBN 978-4879443250 編集・装丁を榎本櫻湖が担当した
- おお、限りなく懐かしい動物たち(ライトバース出版、2025年) ISBN 978-4911478011
- 感動のシャーロック・ホームズ(ライトバース出版、2025年7月)
評論集
- 吉岡実を読め!(ライトバース出版、2024年)ISBN 978-4991324413
- 現代詩が好きだ(ライトバース出版、2024年12月)
単行本未収録、雑誌掲載
詩歌
- 「アオゲラとヤマゲラ」ユリイカ2018年10月号
- 「文学は生物学、詩集は図鑑、詩は動物 : 『海のへんな生きもの事典 ありえないほねなし』と現代詩」-『現代詩手帖』2024年8月号
- 「画集(とイミダス)に岡田隆彦が解説を : 資料を調べる詩」-『現代詩手帖』2025年1月号
- 「金魚がいる、そして、ピラニアがいる」 - 『GOAT』第2号(2025年6月)
評論
- 「みんなマジで現代詩を読まなければならない : 思潮社の本から学ぶ、崩壊に抗うサバイバル」
- 「事前に発表された絵が一枚だけ、それがアオサギであったこと : 幻想の生物学・鳥類学・現代詩、そして宮﨑駿」
- 『現代思想』2023年10月号(総特集 宮﨑駿『君たちはどう生きるか』をどう観たか)
- 「勉強すると、谷川俊太郎の言葉が変身する」-『ユリイカ』2024年3月号(特集:「92年目の谷川俊太郎」)
- 「百田宗治の〈モダニズム〉について「話がしたいのだ」」-『現代詩手帖』2025年4月号
- 「いま、入沢康夫の、組み立てられすぎた言葉を」-『現代詩手帖』2025年7月号
小説(?)
- 「エルガーを聞きながら書いた小説」-『ことばと』創刊号
脚注
- ^ “ことばと vol.1|文学ムック ことばと|書籍|書肆侃侃房”. 書肆侃侃房. 2023年11月19日閲覧。
外部リンク
- ×小笠原鳥類 - 公式ブログ
固有名詞の分類
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