小型モビルスーツ開発への遅れ(『機動戦士ガンダムF91』)
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「アナハイム・エレクトロニクス」の記事における「小型モビルスーツ開発への遅れ(『機動戦士ガンダムF91』)」の解説
宇宙世紀0100年代に入った頃にはビスト財団による庇護の消失、カリスマ性を持つ幹部の不在、MS産業の独占状態を危惧する連邦政府・軍の影響増大などにより、軍需面でのアナハイムの力が低下しはじめた。加えて当該時代には大きな戦乱がなくなったことにより兵器類の調達数・予算額は減少していたため、MS生産自体が鈍化していくことになる。アナハイムとしても新機種の開発が活発には行われず、既存機種の受注生産を10年近く続けていた。平時が長く続いたこともあり、宇宙世紀0100年代末には連邦軍からMSの小型化要求を受けてRGM-109 ヘビーガンを開発するものの、既存技術の焼き直しであったため軍の要求性能を満たしていなかった。そして宇宙世紀0111年、地球連邦軍の次期主力機コンペティションにおいて、アナハイムが提出したMSA-120は、サナリィ開発のガンダムF90に完敗してしまう。以後、連邦軍のMS開発の主導権はサナリィへと移ることとなり、アナハイムでは量産機の受注・生産を続けていくものの先進技術を搭載した高性能機は開発されることがなくなっている。 アナハイムは宇宙世紀0112年にMS開発の失地回復を狙い、サナリィからの技術盗用によるシルエットフォーミュラプロジェクト(『機動戦士ガンダム シルエットフォーミュラ91』)を発動する。プロジェクトの成果によりクローン版F91とも呼べるシルエットガンダム、更にアナハイム・ガンダムの集大成であるネオガンダムの開発に成功したことで、第2期モビルスーツの技術を補完したのだった。 新たに開発したRGM-119 ジェムズガン・RGM-122 ジャベリンは、連邦軍の次期主力MSとして正式採用される。これはサナリィが大規模工場をもたないことなども理由となっている。在来機に代わるジェムズガン・ジャベリンの機種配備は宇宙世紀0120年代初め頃から行われたものの、開発の遅れなどによりコスモバビロニア建国戦争には実質的に参戦することができなかった。
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