導体選択
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/01 23:45 UTC 版)
導体は基本的には福島幹線同様ACSR410mm24導体を基本とするが、里側外輪系統に近い新茂木変電所 - 新古河変電所間57kmについてはTACSR810mm2を採用し、送電容量を660万kWに引き上げることとした(なお当線運開時新茂木変電所はまだ運開しておらず予定地に過ぎなかった)。 なお、東京電力は4導体TACSR810mm2に続いて6導体TACSR810mm2、4導体TACSR1,520mm2、も開発した。これらはアルミの張力分担と振動疲労特性、常温、高温(150℃)クリープ特性、架線時適合性について検討した上、ACSR410mm2と同等以上の性能を確認した。これらを比較すると下記のようになる。 4導体方式の方が電力損失が少なく、稼働率の高い送電線向き 太い電線では着氷雪の捕捉率が低減する傾向があり、荷重条件が緩和される 素導体数の少ない4導体方式の方が着氷雪時のギャロッピング対策が容易 6導体方式は建設費が安価で工法・工具の適用面で有利のため気象状況が過酷でない平野部に向いている
※この「導体選択」の解説は、「福島東幹線」の解説の一部です。
「導体選択」を含む「福島東幹線」の記事については、「福島東幹線」の概要を参照ください。
- 導体選択のページへのリンク