寺院建築における内陣
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/09/08 08:24 UTC 版)
宗派や用法にて様々であるが、高野山真言宗を例にして示す。 道場のある内陣は南面のものとし東に胎蔵曼荼羅を西に金剛曼荼羅を掛ける。 本堂には八祖大師を東西に分かち各四人ずつ掲げる。 須弥壇の上には本尊を直接または、厨子あるいは宮殿に収納して安置する。 卓(前卓)には五具足を安置し灯明・時花・薫香を献ず。 種々あるが、中央に大壇あるいは護摩壇あるいは神供壇を置く。 大壇の中央には舎利塔を安置するが、多宝塔形・宝珠形・宝瓶形などある。 護摩法を修する護摩堂には、中央に炉のある護摩壇を設置する。 登高座のうち僧侶が座るところは礼盤といい、左に脇机、右に磬を掛ける磬架(磬台)を配する。 このほか、資力の応ずるに任せて、幢幡・天蓋・華鬘(けまん)・瓔珞・宝鈴の鐸を掛け、輪灯(りんとう)常花(じょうか)鏧子(けいす)鉦鼓(しょうこ) などを配する。
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