富士通による優勝旗誤廃棄(紛失)事件
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「全日本実業団対抗駅伝競走大会」の記事における「富士通による優勝旗誤廃棄(紛失)事件」の解説
本大会では2021年の第65回大会まで、優勝チームに優勝旗を授与してきた。優勝旗はフリンジ込みで縦106センチ×横115センチの(正方形に近い)長方形で、長さ2メートル1センチの旗竿に付けられていて、通常は縦30センチ×横30センチ×高さ100センチの直方体の箱に収納。実際には主催団体の日本実業団陸上競技連合から優勝チームへ1年間貸与されているため、当該チームは翌年の大会までに、優勝旗を主催団体へ返還することになっている。 第65回大会では富士通陸上競技部が優勝したため、優勝旗は大会当日(2021年1月1日)の授与式から同社へ貸与されていた。富士通が翌2022年の第66回大会で返還すべく準備を進めていたところ、優勝旗の所在が分からなくなっていることが開催の1ヶ月前(2021年11月27日)に判明したため、12月8日にその旨を日本実業団陸上競技連合に報告した。 富士通によれば、「新型コロナウイルス感染症流行の影響で本社(東京都港区)への来客が(例年に比べて)少なかったため、サイズの大きな優勝旗の展示を見送ったうえで、本社の事務所内で保管していた」とのことで、2021年6月12日の時点では優勝旗の所在を確認していたという(詳細後述)。第65回大会での優勝によって第66回大会への出場権を得ていた駅伝部については、「旗の紛失については、全ての責任が会社にある」として、第66回大会への出場を容認。もっとも、開催まで1ヶ月を切ったタイミングで紛失を報告したため、報告を受けた日本実業団陸上競技連合は代替旗を手配できなかった。第66回大会ではホンダが優勝したが、当日までに優勝旗が発見されなったことから、表彰式では旗の授与を見送っている。 実際には優勝旗の所在が2022年の春までに判明しなかったため、連合ではホンダ側の意向などを踏まえて、対応を改めて検討。当初は優勝旗よりサイズの小さい贈呈品(シャーレなど)を優勝旗の代わりにホンダへ授与することも検討されていたが、結局は「富士通が経費を負担する」という条件で優勝旗を新調することが決まった。
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