室蘭本線貨物列車脱線事故(2017年)
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「日本の鉄道事故 (2000年以降)」の記事における「室蘭本線貨物列車脱線事故(2017年)」の解説
★2017年(平成29年)2月23日3時59分頃(列車脱線事故) 北海道洞爺湖町のJR北海道室蘭本線北入江信号場構内で、19両編成の隅田川発札幌貨物ターミナル行き貨物列車(下り高速貨3055列車、牽引機関車(DF200-8)+無動力回送機関車(DF200-6)+コンテナ車17両)が、分岐器通過後に運転士が異常な振動を感じ非常ブレーキにより停車したところ、1両目の機関車の6軸中後台車の全2軸が脱線した。乗務員1名を含め負傷者はなかった。なお、当該の列車は1つ前の洞爺駅通過後から踏切通過のたびに運転士が異音を感じていたが、雪氷などが接触した際の音と判断し運転を継続していた。 運輸安全委員会による調査で、脱線原因は1両目の機関車の後台車の中心ピンとけん引装置を締結する取付ボルトを、五稜郭機関区での重要部検査の際に所定のトルク値で締め付けず、仮締めのまま作業を終了したことにより、走行による振動等でボルトが緩み脱落(ボルト等は大岸駅 - 豊浦駅間で発見された)し、これにより垂下したけん引装置が踏切のガードレールに衝撃し、さらに垂下したのちに信号場内の分岐器リードレールに接触したことによるとされた。なお、軌道に関する異常は認められていない。
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