宗旨による差異
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/11/17 10:57 UTC 版)
禅宗戒名の上に、「空」の文字が入る。野位牌では「新帰元」等とあるが、本位牌では「空」に改める。 天台宗・真言宗戒名の上に、「阿」の梵字が入る。これは、大日如来を表す。子どもの場合は、戒名の上に「訶」字の梵字が入る。これは、地蔵菩薩を表す。 浄土宗戒名の上に、「キリーク」の梵字が入る。これは、阿弥陀如来を表す。 浄土真宗宗義上「位牌」は用いないことが推奨される。(高田派を除く)。個別の寺院、地域によっては「位牌」を用いる。 法名(戒名とは呼ばない)は、紙に記すか、それを軸装して「法名軸」とし仏壇に掛ける(詳細は法名軸を参照)。略式である「過去帳」を併用することも容認されているが、正式には「過去帳」は引き出しにしまっておく。 浄土真宗では、阿弥陀如来の本願力により、その功徳が我々に回向されているという教義であり、「自らの善根功徳を亡き人へ回向する」(追善供養)ということは他力本願に反する「自力」として否定的に扱われる。また、亡き人は阿弥陀如来の本願力に遇う縁となった「諸仏」として敬う。[要出典]そのため、本願寺系の教団では「位牌」は用いず、代用品としての「法名軸」・「過去帳」なども礼拝の対象としては用いない。 日蓮宗法号の上に、「妙法」の文字が入る。 日蓮正宗法名の上に、「妙法蓮華経」の文字が入る。本位牌は作成せずに、過去帳に記す。
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