宗教的行為、政治的行為
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/22 19:49 UTC 版)
宗教的および政治的行為として行われる生き埋めは、多くの場合、生贄(動物を含む)や人身御供の一種である。日本にはこの形の人身御供として人柱があった。人柱に類似の人身御供は日本以外の地域でも散見される。ほかにも、アフリカはマリ共和国の都市ジェンネに残る伝説では、9世紀末に都市が築かれる際、タパマ・ディネポ (Tapama Dienepo) という一人の少女が、都市防衛と繁栄祈願のため、都市の城郭に生き埋めにされたという。 また、権力者の死に伴う殉死者が殉葬という形で生き埋めにされることは古代において稀ではなかった。『日本書紀』の記すところでは、倭彦命の死に伴って側近たちが主人の墓の周辺に生き埋めにされたが、その最期があまりにも悲惨な様子であったことから、これよりのち、野見宿禰の考案した埴輪をもって殉死者の代わりとする習慣が生まれたという(埴輪の起源譚)。考古学的には、古墳時代に殉葬はなかったとする説が有力であるが、一部で研究する説(『土曜考古 第27号』2003年 pp.145 - 146)がある(詳細は殉死を参照)。 そのほか、信仰がらみの虐待で生き埋めが行われることもある。 「ハイヌウェレ型神話」も参照
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