宗教改革後のプロテスタントのドイツの讃美歌
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「賛美歌」の記事における「宗教改革後のプロテスタントのドイツの讃美歌」の解説
ルターの宗教改革は、ドイツ語聖書と信仰問答書と讃美歌によって進められた。プロテスタントの最初の歌集は「8歌集」である。そのうち4曲はルター作であった。ルターの讃美歌は、初期は改革運動のために意思的、戦闘的であった。後期になると、教会的、教訓的になった。この時の讃美歌作者には、ルターの他、デキウス、ヴァイセ、ヘルベルト、ニコライ、ヘルベルガーなどがいる。 三十年戦争後のプロテスタント教会は形骸化していった。人々は、心の潤いを中世の神秘主義に求め、敬虔主義が起きる事になった。この時代の讃美歌は、個人的、神秘的である。この時代の作者には、リスト、パウル・ゲルハルト、ノイマルク、シェフラーなどがいる。 18世紀半ば以降の、近代主義のヨーロッパにおいては、神学が哲学化されて、合理化されて、自由主義化した。教会は霊的に無力化していた。讃美歌も、16、17世紀の古い歌の不適切な用語や不規則な韻律が修正された。しかし、19世紀はじめに、その反動としての福音主義が起こった。この時代以降の讃美歌は、聖書的表現と健全な教理を結びつけて、福音的な内容になった。作者としてはゲラート、フリードリヒ・クロプシュトック、クラウディウス、などがいる。
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