宇宙世紀におけるパラレル
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/04 09:05 UTC 版)
「宇宙世紀」の記事における「宇宙世紀におけるパラレル」の解説
映像化されればサンライズ公式設定となるのは上記で説明した通りだが、映像作品であってもパラレルとして紹介される作品も存在している。 一年戦争を舞台にした準公式作品である漫画『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』や漫画『機動戦士ガンダム サンダーボルト』は、サンライズ公式設定や宇宙世紀の正史と異なった独自の設定などを盛り込んだ作品で、この2作品は後にタイトルをそのままにそれぞれアニメ『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』、アニメ『機動戦士ガンダム サンダーボルト』として映像化されサンライズの公式設定となった部分もあるが、こちらもパラレルであるとされている。 『サンダーボルト』のプロデューサーを務めたサンライズの小形尚弘は2016年のインタビューで「『サンダーボルト』が正史か、パラレルかっていう問題はあったが、アニメを制作している自分達は、そんなに意識している訳ではない。以前までは映像化されたものが正史という考え方だったが、河口さんも先ほど言っていたように、ガンダムの幅がどんどん広がってきて、『サンダーボルト』に関しては、たまたまスタジオ的にタイミングがよかったっていう理由が大きい。制作する中で、サンライズがやるからには正史に組み込んでいいようには作るが、それをやり過ぎると太田垣先生の味がなくなってしまうので、そこに関しては半分パラレルでいいのかなって思いながら作っていました。」と語った。また同インタビューで小形は「『サンダーボルト』は、ガンダムという舞台設定だけ借りた、富野さんが昔言っていたように何回目かの宇宙世紀っていう考え方でいいじゃないかと思いますね(笑)。海外のコミック映画みたいに監督が代わると見え方も変わるっていうやり方も、今のガンダムというコンテンツであればこその許容力はできているんじゃないかと思います」と制作中は、あまりサンライズ公式か正史かどうかに拘っていなかった見解を語っている。しかし2018年には、『サンダーボルト』は宇宙世紀の本伝ではなく、パラレルであると改めて言及している。
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