学科名の改称と研究範囲の変化
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/24 00:58 UTC 版)
「土木工学科」の記事における「学科名の改称と研究範囲の変化」の解説
本学科は歴史の長い学科であるが、1980年代に建設業界が典型的な3K職場であったことの影響で土木のイメージが低下し、受験者数が減少したことで優秀な学生が確保できなくなっていた。さらに、2000年代に入るとダムや長大橋などの大規模な土木構造物の新規建設が減少する。これを受けて、学科名を「環境」「社会」「都市」等の言葉を組み合わせた学科に改称する動きが2000年頃まで相次いだ。そのため土木工学科と名乗る大学、学科名に土木が含まれる学校も限られている。ただし、学科名の改称後も英訳はCivil engineeringが概ね含まれている。 また、構造力学や都市工学など、基礎部分では建築学と似通った部分も多く教育される。そのため、東北大学のように土木工学と建築学を一纏めにした学科に改組し、応用部分ではコース別にする大学も多く現れている。 2012年に名古屋大学の社会環境工学科が「環境土木・建築学科」に、2015年に愛知工業大学の都市環境学科が「土木工学科」に、2016年度に広島工業大学の都市デザイン工学科が「環境土木工学科」に、2021年度に九州大学の地球環境工学科建設都市工学コースが「土木工学科」に改称するなど、近年は学科やコースに土木を復活させるケースもある。この改称により、受験者が増加した大学も存在するが、更なる小規模化は否めない。
※この「学科名の改称と研究範囲の変化」の解説は、「土木工学科」の解説の一部です。
「学科名の改称と研究範囲の変化」を含む「土木工学科」の記事については、「土木工学科」の概要を参照ください。
- 学科名の改称と研究範囲の変化のページへのリンク