学問分野としての計算機工学
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/09 03:30 UTC 版)
「計算機工学」の記事における「学問分野としての計算機工学」の解説
以下に見られる列挙からも分かる通り、コンピュータ科学ないし情報学のいくつかの分野とほぼ一致する。そのため、コンピュータ科学(ないし情報学)の1領域という扱いがされる場合も多い。なお、MITやバークレイなどこの分野で世界的に著名な大学のいくつかで、EECSとして電気電子工学とコンピュータ科学が密接な扱いとされている学科編成のことがある。日本の大学でも電子工学とコンピュータ科学に関する学科(工学部であるため「〜工学科」という名前としなければならないためか、「コンピュータ科学」が名前に含まれないことも多いが)が一緒の場合もいくつか見られる。 アメリカで最初の計算機工学の学科が設立されたのはケース・ウェスタン・リザーブ大学である(1971年)。2004年10月現在、アメリカ国内で計算機工学のカリキュラムとして認められているところは170箇所である。 各種コンピュータシステムを設計できる技術者は産業界でも需要があったため、世界的にも計算機工学の学士号を与える教育機関が増えた。計算機工学でも電子工学でも、カリキュラムにはデジタル回路設計とアナログ回路設計が含まれている。研究室や講座レベルで「計算機工学研究室」や「計算機工学講座」を名乗る場合や、専攻課程として「計算工学専攻」とされている場合もある。 工学分野では数学や科学の知識を身につけるのは当然であるが、計算機工学に特に関わる領域として以下のものがある: アルゴリズム コンピュータアーキテクチャ データベース 組み込みシステム ヒューマンマシンインタフェース オペレーティングシステム ソフトウェア工学 集積回路設計 電子工学と計算機工学の領域には、オーバーラップする部分も多い。
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