媒介者と病気のサイクル
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/28 07:48 UTC 版)
「キャッサバ褐色条斑病」の記事における「媒介者と病気のサイクル」の解説
CBSDの媒介者については研究者によって意見が分かれていたが、最も可能性が高いのは Bemisia tabaci バイオタイプB(シルバーリーフコナジラミ)であるという合意が得られている。Bemisia argentifolii と呼ばれることもある。コナジラミの個体数の急増とCBSDの発生率には緊密な関係が存在する。このコナジラミの種はCMVの媒介者でもあると考えられている。しかし、B. tabaci によるCBSVの伝播はCMVよりも効率が低いことが示唆されている。また、B. tabaci のCBSDの保持期間は24時間を超えない可能性があるが、確証にはさらなる研究が必要である。 B. tabaci の成虫の寿命は平均して16日であり、卵から成虫への成熟過程は約30日である。卵は葉の裏側にランダムにまたはらせん状に産み付けられる。コナジラミの幼虫と成虫の双方が口器を葉へ挿入して師部から吸汁を行い、それによってウイルスが植物へ伝播される。コナジラミが吸汁している間、毒素を含む唾液もキャッサバへ注入され、生育が阻害されて最終的には収量が減少する。苗木は特に大きな影響を受ける。
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