契約と発表
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/11 01:31 UTC 版)
「ロード・オブ・ザ・リング (テレビドラマ)」の記事における「契約と発表」の解説
2017年7月、映画『ロード・オブ・ザ・リング』および『ホビット』のワーナー・ブラザースとそれらの映画の原作者であるJ・R・R・トールキンの財産を管理するトールキン財団(英語版)のあいだで起こっていた訴訟が和解に達した。和解後に双方にとって「より良い条件」で彼らはトールキンの『指輪物語』に基づいたテレビシリーズ企画をAmazon、Netflix、HBOなどに持ちかけた。9月までにAmazonが最有力として浮上し、シリーズの交渉に入った。同スタジオの番組開発には珍しく、AmazonのCEOのジェフ・ベゾスが直々に交渉に関与した。ベゾスはこれ以前からHBOの『ゲーム・オブ・スローンズ』に匹敵する規模のファンタジーシリーズを企画するようアマゾン・スタジオに命じており、それによって同社はこのプロジェクトの最有力となっていた。 2017年11月13日、Amazonは小説のグローバルテレビ化権の取得契約を締結した。企画または製作費を含まない映像化権のみで2億5000万ドルにおよぶと報じられ、業界のコメンテーターからはクリエイティブな才能がプロジェクトにまだ関与してない段階でAmazonが支払ったこの契約金額は「正気ではない」と評された。AmazonのストリーミングサービスのPrime Videoは構想されている5シーズンに加えて、製作の可能性のあるスピンオフシリーズの契約も交わしている。シリーズの予算は1シーズンあたり1億ドルから1億5000万ドル、総額10億ドルを超える可能性があり、これまでで最も高額なテレビシリーズになると予想されている。アマゾン・スタジオは独自でのシリーズ製作を望んだためにワーナー・ブラザース・テレビジョンはプロジェクトに関与せず、代わりにトールキン財団(英語版)、トールキン・トラスト(英語版)、ハーパーコリンズ、ニュー・ライン・シネマと協力した。ワーナー・ブラザースのいち部門であり映画版を製作したニュー・ラインはテレビシリーズが映画の素材を使用する可能性があるために契約に含まれた。このシリーズはトールキン作品を基にした「未踏の物語」を描く『指輪物語』の前日譚であり、トールキン財団によっていくつかの創造上の制限が課せられている。この契約では2年以内にシリーズの製作を開始することが定められていた。
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