失うエネルギー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/08/18 04:22 UTC 版)
「地球のエネルギー収支」の記事における「失うエネルギー」の解説
地球全体のアルベド(反射率)の平均はおよそ0.3である。つまり、地球に注がれた太陽エネルギーの3割が宇宙に向けて反射されるということで、残りの7割は地球に吸収される。ただ、吸収された7割全てがその後赤外線(長波)として再び放射される。アルベド0.3というのは、季節による変動や地形・大気の状態などによる差を考慮した平均値である。その詳細は以下のとおりである(大気が得る地熱や潮汐によるエネルギーは微小なものなので省略)。また、本文と図の違いを注)で示した。 地球に注がれたエネルギーの30%は反射される。6%は大気によって反射される。注1) 20%は雲によって反射される。 4%は地球の表面(地面、水面、氷面など)によって反射される。注1) 残りの70%は全て吸収される。51%は地球の表面に吸収される。 16%は大気に吸収される。注2) 3%は雲に吸収される。注2) 吸収された70%はやがて再放射される。注3)大気や雲に吸収された19%はそのまま再放射される。 15%は地球の表面から大気に放射され、やがて宇宙へ放射される。 7%は大気の移動に伴って地球の表面から大気に移り、やがて宇宙へ放射される。 23%は水の蒸発によって潜熱として地球の表面から大気や雲に移り、やがて宇宙へ放射される。 6%は地球の表面から放射される。
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