天竜電気
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「中部電力 (1930-1937)」の記事における「天竜電気」の解説
水窪川の東側を流れる天竜川水系気田川を開発すべく設立された会社が天竜電気株式会社である。設立は1923年7月30日付。本店は当初愛知県幡豆郡西尾町(現・西尾市)大字鶴城字永吉100番地1にあったが、1925年(大正14年)6月に幡豆郡横須賀村大字上横須賀(現・西尾市吉良町上横須賀)字宮前18番地へ移転している。資本金は設立時30万円、のち150万円。社長は横須賀村の有力者榊原信一郎が務めた。 天竜川水系気田川での水力開発を目的とする会社である。静岡県周智郡気多村(現・浜松市天竜区)にあった旧王子製紙気田工場の水力設備を村から引き取り、これを改修して工場跡に気田発電所を建設の上1925年1月に開業した。発電所出力は516kWで、主として岡崎電灯、残りを犬居村・気多村の村営電気事業への送電に充てた。この工場跡発電所は洪水被害が多発したことから、1929年(昭和4年)6月、取水堰・発電所位置を変更した新発電所を新設した。新しい気田発電所の出力は2,437kWである。この間の1927年(昭和2年)2月に120万円の増資をした際、役員に杉浦・高石ら岡崎電灯役員が参加している。 1936年(昭和11年)2月18日付で中部電力(岡崎)へ合併され、解散した。
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