大陸海軍の終焉
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/03/31 06:10 UTC 版)
アメリカ独立戦争の停戦とともに、大陸会議は新しく巣立ったばかりの国を運営する資金に枯渇していた。この財政危機に対応するため、大陸会議は大陸海軍の存在を止めることを検討した。その根拠は、拡大した大陸海軍がアメリカを新たな紛争に巻き込むだけで役には立たないだろうというものだった。さらに常設海軍の維持費用は、大陸会議が始めなければならない政府運営のための少ない資金を枯渇させてしまうだろうというものだった。 1785年8月1日、財政的に行き詰まった大陸会議は最後に残っていた大陸海軍の軍船アライアンス(en:USS Alliance (1778))をオークションにかけ、26,000ドルで売り払った。 大陸海軍は行ったほとんどの戦闘で敗北を経験した。一時期なりと大陸海軍に関わった65隻の艦船(新造、転換、借上げ、貸与および捕獲による)の中で、わずか11隻を除いて破壊され、沈められ、捕獲された。大陸海軍はイギリス海軍の優位を揺り動かすことはなく、戦争全体の進展にはあまり影響を与えられなかった しかし、大陸海軍は戦争の進行につれてアメリカ植民地人の士気と気力を高め続け、13植民地が戦闘にもがき苦しむ中からいつか最後の成功を掴むという希望を与え続けた。
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