大軌式特殊外輪
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/11 12:39 UTC 版)
「大阪電気軌道デボ1形電車」の記事における「大軌式特殊外輪」の解説
大阪電気軌道の電車に共通する特徴の一つとして、大軌式特殊外輪と称する、独特の構造の車輪が挙げられる。 これは生駒越えの連続下り急勾配区間における空気ブレーキ常用で車輪のタイヤ部がブレーキシューとの摩擦熱により発熱し、熱膨張でタイヤが弛緩して脱輪・脱線事故が発生するのを防止するために採用されたものである。 具体的には、タイヤとリムの接合部の円周上に等間隔に12箇所の穴を開け、車輪の表からリング状の押さえ板を取り付けた上でそれぞれボルトを表裏に通してナットで締結する構造であり、これにより連続下り勾配区間における空気ブレーキ使用時のタイヤ弛緩を防止した。 この特徴的な車輪は大阪電気軌道時代を通じて各車両に標準採用され、さらには同社の子会社である参宮急行電鉄が青山峠越えを含む連続急勾配区間を擁する路線を建設する際にも、2200系の車輪に採用されている。
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