大日本凡人會
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大日本凡人會とは、凡人を目指す非凡人の集いである。特殊能力を持ちながらも、その能力を決して世のため人のために使わない、という信条のもと法然院学生ハイツにて定期的に会合を開く集団である。〈大日本凡人會〉の章は「或る学生による自主制作映画の原案」と銘打って語られているため、他章との関連は不明である。本作とは無関係であるが、『恋文の技術』に「大日本乙女會」なる組織が登場する。 丹波 《蝸牛の角》と《大日本凡人會》と《グッド・バイ》に登場する。マンドリン辻説法と称し、鴨川デルタの突端で人生論を説く。この説法を通して相手の心中を見抜くことができる特技があり、迷える学生たちを更に迷わせる。『恋文の技術』に登場する谷口と同じく、般若心経の張られたマンドリンを所持している。 数学氏 《大日本凡人會》に登場する。数学をこよなく愛し、独自の妄想的数学世界を展開する。その証明はもはや魔境の地に達しており、「プロジェクトSHIBA」により百万遍交差点北東角に柴犬を出現させることに成功させた。その証明の集大成として、ついに彼女の存在証明に成功したに思えたが…。 モザイク氏 《大日本凡人會》に登場する。大日本凡人會の最年長で、大学院生。アダルトビデオのモザイクを自由自在に操る能力を持つ。 凹氏 《大日本凡人會》に登場する。精神的に落ち込んだ時に、近くにあるものを物理的に凹ませる能力を持つ。 無名君 《大日本凡人會》に登場する。大日本凡人會の最年少で新入り。どんな集団に交じっても、その存在に気づいてもらえないという能力を持ち、すべての卒業写真に写りそこねた。彼が写りこんだ学生自主制作映画がきっかけで、大日本凡人會に不和が訪れる。
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