多発性硬化症の治療とは? わかりやすく解説

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多発性硬化症の治療

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/07/20 19:31 UTC 版)

ナタリズマブ」の記事における「多発性硬化症の治療」の解説

多発性硬化症臨床経過から急性増悪繰り返す再発寛解型(RRMS)および症状徐々に悪化する慢性進行型(progressive MS)に分けられる再発寛解型が後に慢性進行型となる場合二次進行型(secondary progressive MS)といい、発症時から慢性進行型となるものを一次進行型(primary progressive MS)という。二次性進行型病態には軸索変性大きく関与している。症例多く占め再発寛解型MSにおいての治療目標炎症性脱髄病変予防する同時に初期より起こりえる軸索変性抑制し二次進行型への進展を防ぐことと考えられている。ナタリズマブはα4β1インテグリンVCAM-1結合阻害することで炎症細胞組織侵入阻害し炎症性脱髄を防ぐとされており、再発寛解型の多発性硬化症の治療として期待されている。4週間毎に300mg点滴を行うのが一般的である。この臨床的効果判定行った有名なtrialAFFIRM trailSENTINEL traialがある。 AFFIRM試験 偽薬ナタリズマブ比較1年間における再発率はナタリツマブ対偽薬で0.26対0.81であり、この差は2年持続した障害が残るリスクに関して2年間で17%29%であったSENTINEL試験 IFNβ1a使用中1回上の再発生じた効果不十分群でナタリズマブ併用偽薬併用の群で比較した1年間における再発率ナタリズマブ偽薬で0.38対0.82であり、この差は2年持続した障害が残るリスクに関して23%対29%であったこのように非常に強い再発抑制効果、および軸索変性抑制効果少な副作用から非常に期待されていたが3人の進行性多巣性白質脳症PML発症による死亡例報告されたため全世界使用一時中断された。しかし3人のうち2人IFN併用例であり、他の一人治療開始直前までアザチオプリン内服行っていたため、2006年7月単独治療の用いること、PML詳細なサーベイランス続け条件利用再開された。PML発症に関するリスクファクター解析結果報告された。抗JCウイルス抗体陽性免疫抑制薬使用歴,ナタリズマブによる治療期間長いことは,それぞれリスクファクターであった

※この「多発性硬化症の治療」の解説は、「ナタリズマブ」の解説の一部です。
「多発性硬化症の治療」を含む「ナタリズマブ」の記事については、「ナタリズマブ」の概要を参照ください。

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