多田山切り通し区間
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/09/14 22:06 UTC 版)
「群馬県道76号前橋西久保線」の記事における「多田山切り通し区間」の解説
本県道は東寄り区間では全般に平坦な田畑の中を東西に走っているが、前橋市・伊勢崎市境界付近の平坦地には、「大室古墳群」と呼ばれる古墳の集合地帯があり、かつて本路線はそれらに連なる多田山(標高159.1 m)南方に延びる丘陵南部を南寄りカーブで登って、ピーク付近では浅い切り通しを抜ける形で通過していた。前後数百メートルの短い区間ながら急勾配で、全般に勾配の緩い傾向の本路線では唯一の「山越え」であった。 多田山南部は、1997年から2006年にかけ、北関東自動車道建設の盛土供給源として大規模に切り崩され、最終的には本路線の峠越え部分を含めた多田山丘陵南部の大部分が消滅した。これに伴い、旧道より北方に、周囲の平野部同等にまで掘り下げられた幅広の切り通しが作られ、多田山東西を直線的に貫く新道となって急勾配を解消した。 なお、盛土採取地域周辺については1996年から群馬県企業局により住宅団地造成の計画があったが、バブル景気崩壊後の長期不況下で2003年には計画が中止された。2009年以降、企業局のほか周辺自治体も交えての工業団地造成などが検討されている。[要出典]
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